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引き違い戸に見るジャパネスクの謎−引き戸しつらえ編A−
私たちを悩ます上座・下座の定義。
客から見て向かって右が上座ですが、これをお雛様でみると、確かにお内裏様は向かって右側に座っています。左大臣と右大臣で説明すると、位のより高い左大臣は私たちからみて右側にあります。つまり、左が上座という左上の思想なのです。
これは古来中国の思想で南回帰線に根拠をおいたものです。この解釈は、南を向いて座った時に太陽が出る方向が上座で入る方向が下座という意味です。
引き違い戸のしつらいが現在のようになった理由は、おそらくこうしたしきたりによるものと思われますが、これも床座ゆえに完成した和の作法ならではのもの。椅子座が主流となった現代では違った発想もいいのかもしれません。
それでもやはりこだわりをもってしまうところをみると、日本人はしきたりの好きな民族なのでしょうね。
余談ながら外国では、太陽が出る東の方向を向いて暖かい方が上座といった解釈がなされるため、日本の上座とは反対になるとのことです。(注:現在多く見られる内裏雛の座位置は上記説明と左右逆です。その起源は大正以降とされています。西洋の文化に習った大正天皇が、向かって左側の位置で写真を撮影されたとの由来です。)
ユダ木工(株)では、多彩なデザインの開き戸を引き戸タイプへ転用できる「マルチハンガーシステム」を採用しています。上吊金物を使用したマルチハンガーシステムによって、重量感のある木製ドアに軽快な走行と安定がもたらされます。この方式では、ステンドガラスを取り入れたデザインガラス戸さえ思いのままにスライドすることが可能なのです。
さらには洋室リビングの一角に和室を設けたいといった場合などへも対応できます。ユダ木工(株)ではリビング側を銘木化粧張り仕様、和室側を反り防止用の特殊合板でおさめるといった「戸フスマ」という引き戸を商品化しております。
日本の伝統的なしきたりを建具の機能として活かす一方で、住まう人のスタイルをジャパネスクに限定しない、新しい発想をユダ木工(株)は応援し続けます。
参考文献:作法と建築空間,日本建築学会編,彰国社 和の作法,馬場啓一,夏目書房
<室内ドア編><玄関ドア編><開き勝手編><ドアパーツ編><引き戸しつらえ編><ステンドガラス編><木理模様とカラーリング編><インテリアパーツ編>