下書き3

気密測定士・卜部さんのお住まい

暮らしの快適性と健康を守る、住宅の断熱・気密性能。
今回のコラムでご紹介する木製ドアご愛用者さまは、日本の住宅性能向上に貢献されている専門家。気密測定士・卜部さんのお住まいです。

高湿度の猛暑日ですが、室内はサラリと快適な空気。
住宅性能の専門家のお住まいにはどんなこだわりが詰まっているのか、お話を伺いました。

 

気密測定士の仕事

住宅の気密性能を調べるのが、気密測定です。

方法
屋内から屋外に送風する
屋内の気圧が下がり、
隙間から屋内に外気が流入する
家中の隙間の合計面積が分かる

 

住宅と気密 気密はなぜ重要なのか

ユダ木工:卜部さんはなぜ「気密」のお仕事をされるようになったのでしょうか。

卜部さん:日本で住宅の高断熱化、ゼロエネルギーハウス化が叫ばれ始めた当初、「気密性能」の話はほとんどありませんでした。ここ山梨県富士吉田市は、北海道函館市と同じ3地域(※)です。冬場は富士山からの吹き下ろしで非常に冷たい風が吹き付け、雨や雪も多いです。3地域としては最も南に位置する地域となります。

(地域区分の図と説明)
同じ日本国内であっても、地域によって気候風土は大きく異なる。土地の気候風土に合わせて、最適な住宅設計も変わる。

卜部さん:気密性能不足による問題は深刻なものが多く、内部結露や、窓ガラス凍結などが起こっていました。当時推奨されていた住宅性能の考え方だけでは不十分でした。断熱だけでなく、気密と換気の技術が必要だと感じ、北海道の家づくりから基本を学び、取り入れました。そして実際の家づくりに合わせて、現場で一つ一つ検証していきました。建築部材は国内だけでなく世界から探しました。
 

ユニークな外観デザインの秘密

卜部さん:例えばこれです。これが何だかわかりますか?

卜部さん:これはドイツ製の透湿防水シート『ウルト』です。一般的には下地材として使われる部材ですが、これは仕上げ材として使える製品です。しかも赤色は珍しいですよ。

(玄関ドアはユダ木工 MIYAMA桧玄関ドア 超断熱タイプ)

卜部さん:赤色の『ウルト』を使って、面白い外観に仕上がりました。珍しい外観なもので、よく「建築途中ですか?」「まだ完成しないんですか?」と聞かれます(笑)。普通は、この上に外壁を仕上げていきますからね。

※↑ 仮 引きの写真を使う

 

先ほど見ていただいたドイツ製の透湿防水シートもその一つです。

 

大型パネル構法

MIYAMA桧玄関ドア 超断熱タイプ

卜部さん:
気密測定のときに、玄関ドアについても色々なポイントをチェックしました。「お!ちゃんと気密の配慮がされているな」というマニアックなポイントを見つけて私だけ喜んでいましたよ。