手仕事-Handcraft-
良きものは、1つ1つ手をかけてつくられる。1枚のドアにハンディクラフトの精神。
19世紀、ヨーロッパでは産業革命が大量生産を可能にし、市場には商品が溢れ、同時に多くの粗悪品が出回るようになりました。そのような状況に危機感を抱いた英国をはじめとした国々では、ひとつひとつ丁寧に作られた古き良き時代のものづくりに立ち戻り、熟練職人の手による質の高い工芸品を守り育てようという運動がおこりました。それが「アーキ&クラフト運動」の始まりです。
Arts and Crafts movement
GH(ギルトオブハンディクラフト)の紋章
英国の心の故郷とも称される世界遺産の「コッツウオルズ地方」には絵のように美しい村が点在します。それらの村では銀細工や家具職人らが中心となってギルト(同業組合)をつくり、手づくりの伝統が今に受け継がれています。そしてそこでつくられる工芸品には「GH」(ギルトオブハンディクラフト)の紋章が刻印されています。
私たちユダ木工も「時を経てさらに美しいこと」を製品価値として、天然の無垢材にこだわり、製品づくりに妥協をゆるさず、ハンディクラフトの精神を1枚1枚に刻み込みます。
身のまわりにあまりにも多くのものが溢れ、地球をゴミ箱にして大量消費する今の時代。本当に良いものを愛用する楽しみ、たしかなものを選ぶ目の確かさを身につけなくてはならない時にさしかかっているのではないでしょうか。
Charm of woodendoor
大きな循環で「エコ」を考える時代に 断熱性能豊かな素材 『木』
木製玄関ドアの魅力をお伝えするコーナーです。
ヨーロッパを旅された方はお気づきかも。ヨーロッパのドアや窓には木や樹脂が多く使用されていることを。そうした素材がドアや窓に使用されるのは熱が大きな要素なのです。 貴重な資源、エネルギーを使用して整えた室内の温熱環境は外には逃がさない、といったことなのです。
住宅の断熱化がますます叫ばれている昨今、やはり日本の住宅も玄関ドアは木製にしたいものですね。
・・・・メンテナンスが必要、色あせる、古びていく・・・過去には当たり前であった考え方が、いまでは先進的な考え方に代わろうとしているとユダ木工は考えます。ユダ木工株式会社の新しい提案です。
Origin (オリジン 起源) を知ること
オリジン 起源を知る
沢山のしなものが混在する世の中で、その Origin (オリジン 起源) を承知した上で考えられたものが果たしていくつあるでしょうか。私たちユダ木工㈱は開発で最も重要と考えるのがそのOriginです。ユダ木工で製造する木製ドアにも誕生した歴史的な背景、Origin があります。玄関ドア・室内ドア・木製サッシ、それぞれの木製ドアや木製サッシは、一体どんな生活の不安や不満を解消するために生まれたのでしょうか。ユダ木工は常にOriginと向き合いながら、新しいものづくりにチャレンジしています。
心のある美しい演奏を聴いて 思わず拍手したり、涙腺が緩んだりします。奏者あるいは音楽の生まれを知る事で、さらに演奏を受け止める巾が広がり、深くなっていきます。また、演奏をを奏でる楽器の生まれたOriginを知ることで、もっともっと受け止め方は豊かになりますね。
Originを追求しながらものづくりに携わること。とても重要なことだとユダ木工は考えています。
鍵
不便不安を解消するためのアイデア
人間が 作り上げた形ある全てのものは、不便不安を解消するためにその改善を目的に考えられています。たとえば 我々の身近にある 玄関ドアの“鍵”です。
そもそも 「人間の生活を脅かすものが何一つなければ」“鍵”はこの世に存在しなかったわけです。いつ侵略されるかわからないその恐怖心を解消するために生まれた人類のアイデアです。
面格子
不安を解消するための面格子
玄関ドアの面格子はどんな不安や不満を解消するために生まれたのでしょうか?人間の出入りを容易にする玄関ドアとしての機能と、室内空間に光を差し込むための機能として、玄関ドアに穴を開け 開口部となり窓に進化したと考えられています。
光を住空間に得ることはできたけれども 外部からの侵入者にいつも脅威を感じる結果となりました。その不安を解消するために面格子が考えられたと感じられます。
ステンドガラス
1枚の大きな板ガラス
ステンドガラスはどんな不満や不安を解消するために生まれたのでしょうか。現代でこそ、大きな窓に透き通った1枚のガラスが当たり前に設置されていますが、その昔には1枚の大きな板ガラスを作る技術がありませんでした。そこでで考えられたのがステンドガラスです。小さな板ガラスを金物を利用して接合し、その機能をより有効に働かせることを実現しました。
製品・技術の特徴
住宅のドアは,いつの頃からか,
住宅のドアは,いつの頃からか,工業化製品という名のもとに,石油由来の塩化ビニールや印刷シートを素材とするドアが,氾濫しております。当社は,無垢の木材,素材をつかったドア造りにより,住む人に優しく,また,使い続ける事によって味わいが出るような木製ドア造りを目指しております。そして,木に囲まれた楽しいライフスタイルの提案を致します。
開発精神
ラスティックという言葉をご存知でしょうか
ラスティックという言葉をご存知でしょうか,ひなびたという意味があります。ヨーロッパでは,古い物を大切にし,そして,それを自分の生活のスタイルに取り入れて,住み続ける価値感があります。日本でも木を使う技術は1300年前,法隆寺がつくられた時代からありますが,一般の住宅については,20~25年で建てかえられる事で,使い捨ての住宅が主流です。私たちは,使い捨てではなく“経年美”という事に着目し,使い込むほどに美しい年を経るほどに豊かな表情を持つ木製ドアを,そして,手入れしながら住み手が愛着を深めていく事が出来る。そんな木製ドア造りを進めています。
開発・製品化における苦労と努力
無垢木材を住宅に使用するためには
無垢木材を住宅に使用するためには,木材の乾燥,組立etcに特別な配慮が必要です。私たちは,永年使用しても,狂いが少なく,ワレやキズが生じにくい木製ドア造りを考えています。特に木製玄関ドアの場合,塗装等のメンテナンスをする事により,長期に使い続ける事が出来る必要があります。現在使用している植物油を原料にした塗料は,2~3年の定期的な簡便なメンテナンスで,長く持たせる事が可能です。そして毎年少しずつ,その表情を変えていき,経年美も生まれてきます。住宅の玄関ドアは,住宅の顔として,住宅の入口として,大切です。また,玄関ドアは,気密性能,断熱性能,防犯性能,防火性能を満たす必要があります。住宅の性能表示化の流れの中で,当社の木製玄関ドアは,断熱性能は最高0.82W/㎡k(H-5等級)、気密性能は0.61m2/h・㎥(A-4等級)を有しています。