雄大な山が仕事場。林業 inたなべたたらの里

ユダ木工は2022年から、カーボン・オフセット制度を利用して、CO2排出量の削減とともに次世代の山づくりを支援する新しい取り組みを模索しています。

そしてカーボン・オフセットを通して、素敵なご縁が生まれました。古くからたたら製鉄で栄えた歴史ある町、島根県雲南市吉田町で里づくり・山づくりプロジェクトに取り組まれている「たなべたたらの里」さんにご協力いただき、ユダ木工では毎年「森を知る研修」として、植林活動や山林見学などを実施しています。

カーボン・オフセットの取り組みについてはこちら ↓

次世代の木を育てる。カーボンオフセットがつなぐ、山を愛する人と人

 

戦後、日本には沢山のスギやヒノキが植林されました。スギやヒノキは建材などに広く利用される、私たちの暮らしにに欠かせない木です。しかし、これから私たちが植え育てていく次世代の山は、もっと多様で豊かなものにできるかもしれません。

たなべたたらの里さんは、新しい林業のあり方を広く模索されている事業者のひとつです。前例のない実験的な山づくりにも取り組まれていて、昨年は、桐の早生樹の植林地や、クヌギと南天を組み合わせて育てている山を紹介していただきました。（昨年の「森を知る研修」はこちら）

今年の春には、ミズナラの苗を植樹されたそうです。研修へ向かう道中、Sさんにお話を伺いました。

「このあたりは、50～60年前に先人の手によってスギが植樹された山です。しかし、ここが本当にスギの木に適した土地だったのかは分かりません。この山の周囲を見ると、ナラの木が沢山生えていることが分かります。元々はナラの山だったのかもしれない。それで、斜面にミズナラを植樹しました」

「次の50年先にはまた時代が変わりますから、そのときはまた別の考えがあり、別の木を植えるのかもしれませんが」

今年は林業体験として、木材の搬出を体験・見学しました。山林部の若手、OさんとIさんがレクチャーしてくださいました。