ドアのつくりに優しさをみる-室内ドア編①

ドアのつくりに優しさをみる-室内ドア編①- (1999年にホームページで紹介したダイジェスト版です。)

最近よく耳にする「人にやさしい健康住宅」というフレーズ。ドアならば、どんな風にすればやさしくなれるのでしょうか。
ドア本体のつくりや構成素材などから考えてみましょう。

室内ドアの構造はメーカーにより若干差異がありますが、一般的に大きく二つに分けることができます。
ひとつは無垢(むく)材という厚みのある本物の一枚板で四方を囲う框組(かまちぐみ)タイプ。もう一方は芯材ともよばれる基材でドア本体を組んだ上に合板を両面貼りするパネル扉タイプです。
後者のパネルタイプはフラッシュとも呼ばれ、合板表面に貼る素材の違いによってさらにいくつかに分類されます。たとえば、
*突板(つきいた)貼り:薄くスライスした無垢板を貼ったもの
*塩ビシート貼り:シート状に加工した塩化ビニール樹脂を貼ったものなどがありますが、TVOC(総揮発性有機物質)の問題を抱えている塩ビシートは、現在環境に配慮した強化シートへと移行する傾向にあります。
さて、人にやさしいのはいずれのタイプでしょうか?