インテリアのできばえは納まり次第-インテリアパーツ編

インテリアのできばえは納まり次第-インテリアパーツ編①- (1999年にホームページで紹介したダイジェスト版です。)

間取りが決まれば次は内装プランニング、さあ建具選びのはじまりです。カタログをめくりながら空間のイメージにあったドアを探すひとときは、本当に楽しいものです。
ドアには本来可動という役割があります。当然のことながらドアは、開口部に取り付けられた枠の中に納まって初めて機能するものです。
このような内装に関する取り付けや仕上げのことを造作(ぞうさく)といいます。造作は、住まいをより機能的で快適な環境に整えるために欠かせないことがらです。
その他、建具以外にも造作における納まりの問題には、開口部と床との関係や、天井と壁の取り合いなどがあります。住まいを構成する住宅部品・部材は、単独で存在するよりむしろこのように相互に作用しているのです。

開口部枠の外側に付けられる部材を額縁(がくぶち)といいます。額縁は一般にケーシングという名称で呼ばれています。
ケーシングは、壁の端部を見きり開口部まわりの外観を美しく納める目的で用いられます。
洋風住宅の場合では、ケーシングのコーナー部分の接合を斜め角度の部材で突合せる留(とめ)にするのが一般的です。
ケーシングのデザインは、ドアデザインと同様にシンプルなものから工芸色の強いものまで多種多様です。組み合わせ次第でドアの見栄えも違ってくるため、バランス良くまとめるには忘れずチェックしたい箇所でもあります。
一方、茶室風の建物に見られる数寄屋(すきや)造りなどでは、角柄(つのがら)と呼ばれる納め方をすることもあります。