受け継がれるパッシブな家づくり
建築家・伊礼智氏の師である奥村昭雄氏は、自然素材や太陽熱を取り入れたパッシブな住宅建築に、先駆的に取り組んでこられた建築家です。取り組みは全国各地の工務店とともに広がり、その土地々々の気候風土に寄り沿う家づくりが見直され、追求されました。そして今も全国各地の工務店に、脈々と受け継がれています。
今回ユダ木工が取材に伺ったのは大阪府堺市の「コアー建築工房」。自然と調和し豊かに暮らす素敵な木の家づくりを、30年以上前から実践されている工務店です。創業者・吉瀬融氏から会社を受け継ぎ、二代目として社長を務めていらっしゃる谷さんを訪ねました。
谷さん、そしてスタッフの皆さんにお話を伺い、受け継がれる家づくりの思いに迫ります。

変わらない根幹を深堀りし、造り手たちを育てる

▲ 社長 谷さん
「季節や時間によって変化する自然を、日々住まい手は家の中で感じながら暮らします。たとえば朝、キッチンに立つと朝日が差し込んでくる。そういったところからプランを練り、素材を選ぶ。私たちが思い描く豊かさは、自然の変化を感じながら暮らす豊かさ。これが私たちの家づくりの根幹の部分です」

「普遍的な美しさを実現するための腕を常に磨き、決して流行を追うことはしません。私たちの家づくりを企業として永続させていくために、根幹を深堀りしつつ、高いレベルの造り手たちを育てる仕組みを整備しています」
「家づくりが大好き」な仲間たちと学び続ける

▲ 広報 春﨑さんと、ユダ木工の木製玄関引戸「MIYAMA桧玄関引き戸(IWタイプ)」
「私たちはいつも、完成現場に集まって社員全員で勉強会をします。内と外のつながりを感じていただくための設計の意図が、実際に成功しているか。窓の高さ、段差の位置はこれがベストなのか。もっと良くできるだろうか。皆で議論し検討することで、会社全体の設計スキルを磨いています」

住まい手の目線で住宅を見て、体感し、設計力を磨く。「家づくりが大好き」な社員が集まっているからこそ、日々ともに学び合い、理想の家づくりをとことん追求されているのだそうです。
時代に磨かれた美を、この先の時代へ継いでいく

▲ 建築部長 仲井さん(写真左)と、社長 谷さん(写真右)
「何が美しいか、というのは人の主観によるものではありますが…。合理性から出来上がった形、そしてそれが時代に磨かれて、今日まで残ったもの。そこに本能的に良いと感じられる普遍性があるのではないかと、私は思っています」と谷さん。
「ユダ木工の玄関ドアは見た目も美しく、断熱・気密性能もしっかりあるので、以前から度々採用しています」と建築部長の仲井さん。
最後に、仲井さんが今のお仕事を選ばれたきっかけについてお話してくださいました。
「建築の学校を卒業した当初、私には明確に『造りたい家』『美しい家』と言い切れるものがありませんでした。ただ、色々な建築の仕事に携わる中で、お客さまのお住まいを提案する仕事が好きだ、と思うようになりました。そんなときに、今の会社に出会いました」

「この会社で沢山学んできて、やっと美の観点が自分のものになってきたと感じます。お客さまの期待を上回る提案ができたときの嬉しさは格別です。後輩たちの育成を進めて、皆のスキルを高めていきたいです」

自然と調和した暮らし、長い歴史に磨かれた形、そして住まう人の心に寄り沿う住宅建築の美。
時代に左右されない、とても豊かな家づくりを見せていただきました。
谷さん、仲井さん、春﨑さん、ありがとうございました。
取材協力
株式会社コアー建築工房
代表取締役社長 谷 直人
https://www.woodlife-core.co.jp/
使用木製ドア
MIYAMA桧玄関引き戸シリーズ
IWタイプ




