一件のお問合せから
太陽光パネルの設置に伴って、ご自宅の屋根と庇と柱を塗り替えられたというSさま。あわせて木製玄関ドアも塗り替えるため「再塗装のアドバイスを」と、ユダ木工へお問合せをいただきました。ご夫婦で再塗装に挑戦されるとのことで、この度取材に伺いました。
納品から約10年経つ木製玄関ドア。再塗装の前に、まずは現在の木製ドアの様子を見ていきましょう。
木製玄関ドアの状態チェック
▲ 屋外側下部:雨がかりや日差しの影響を受けやすいため、一般的に最も経年変化が進みやすい部分です。塗装の退色が見られます。
▲ 屋外側上部:深い庇が設けられているため、下部に比べて木のツヤが残っています。日に焼けて木材の赤みが強くなっています。
▲ 屋内側:日差しや雨風の影響を受ける屋外側に対し、屋内側はほとんど経年変化が起こりません。新品に近い状態の屋内側と比較すると、屋外側の経年変化がよく分かります。
今回は「研磨と再塗装」で、経年変化した木製玄関ドアのリフレッシュを行います。
※メンテナンス時は付属のメンテナンスガイドを必ずご確認ください。
研磨と再塗装
ユダ木工 メンテナンスガイド(※)の手順に沿って、再塗装を始めます。
※メンテナンスガイド:お引渡し時にお渡しするユーザーサービスキットに同梱しています。木製玄関ドアを永くご愛用いただくためのお手入れキットです。
「研磨と再塗装」のポイントは、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています ↓
木製玄関ドアの外部表面を、サンドペーパーで研磨します。「細かい部分を先に、広い面を最後に」が綺麗に仕上げるコツです。
全体を研磨します。
粉をよく払った後、塗装します。薄く薄く塗り伸ばすことがポイントです。
こちらも同様に「細かい部分を先に、広い面を最後に」が綺麗に仕上げるコツです。
着色再塗装完了。一週間程度よく乾かした後、仕上げの「クリアワックス塗布」を行って完成です。
「クリアワックス塗布」のポイントは、こちらのコラムでも詳しくご紹介しています ↓
メンテナンスを通して、大切な住まいと向き合う
「新築時、大工さんに家を建てていただきました。けれども、それぞれの住宅部品がどこでどのように造られているかということは、あまり考えたことがありませんでした」とSさま。
「家のお手入れを通して、住宅部品も同じように一つ一つ、どこかで誰かが造ってくださったものだということに気づかされました。木製玄関ドアは、ユダ木工さんが造ってくださったものなのですね。そして、こうやって育てていくドアなんですね。これからも永く、大切にしたいと思います」
使用木製ドア
ヨーロピアン玄関ドアシリーズ